【コンバイン】こぎ深さとは? 解説・調整方法【初心者向け】
コンバインのこぎ深さとは?
みなさん、「こぎ深さ」をご存知でしょうか?
こぎ深さとは、
刈り取られた稲がこぎ胴(脱穀部)の中に入る時の長さのことです。
コンバインに乗っている際、特に気にする個所で、
必要に応じでこぎ深さを調整する必要があり、
調整を怠ると収量が減ってしまいます。
今回はその「こぎ深さ」についての解説と、
調整方法について説明していきます。
こぎ深さの解説
↓こぎ胴(脱穀部)
稲の穂先についている籾を、このトゲトゲのドラムが回転し、叩いて落としてくれるわけです。
改めて、こぎ胴に入る稲の長さが「こぎ深さ」
手の部分が穂先とイメージしてください。
こぎ深さが「浅い」場合、
穂先はコンバインの外側に来ます。
こぎ深さが浅すぎると、こぎ胴のトゲトゲが籾に当たらず、
籾が取れなくなってしまい、圃場に籾を落としてしまう脱硫の原因になります。
反対に、こぎ深さが「深い」場合、
穂先はコンバインの内側に来ます。
こぎ深さが深すぎると、こぎ胴にかかる負荷が増し、
詰まりの原因になってしまう他、
籾以外の雑多な異物が多く混ざってしまいます。
↓画像、赤い矢印の絵の位置が適切なこぎ深さになります。
こぎ深さ 調整方法
こぎ深さの調整は、
「手動」または「自動」で行います。
手動と自動の切り替えは、コックピット内にあるボタンで切り替えます。
クボタ DR6130 深さチェーン
深い・浅いの調整をすると、
↑画像の赤〇部分、「深さチェーン」が上下に動きます。
こぎ深さ「手動」
こぎ深さを手動で行う場合、
コックピット内にある、
浅い、深いのボタンを押すことで調整できます。
クボタDR6130の場合、HST変速レバーの横にある黄色いボタンです。
クボタ DR6130 コックピット
こぎ深さ「自動」
こぎ深さを自動で行った場合、
↓画像のこぎ深さセンサーが穂先を感知し、
自動でこぎ深さを調整してくれます。
こぎ深さセンサー
自動であっても、センサーの位置を調整する必要があります。
稲がこぎ胴に入る長さを見て、「浅い」「深い」を調整しましょう。
こぎ深さセンサー 調整
草や藁がセンサーに引っかかると、
こぎ深さが狂ってしまうので、除去しましょう。
こぎ深さ まとめ
こぎ深さは、元々の稲の長さや、刈取の高さによって変わります。
高刈りをすると、こぎ深さは浅くなります。
一定の高さをキープし、こぎ深さを調整しましょう。
稲刈り中は常に確認しますが、
圃場に入った瞬間や、長い草が多い所は特に注意しましょう。
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