【コンバイン】倒伏した稲の刈り方・方法【田んぼ・稲刈り】
はじめに
風や雨の影響で起こる
「倒伏」
稲が倒れてしまうことで、
コンバインで稲刈りをするのが難しくなります。
かといって稲刈りを諦めてしまうわけにもいきません。
今回は、倒伏してしまった稲の刈り方について
説明をしていきます。
倒伏した稲の刈り方
追い刈
倒伏した稲は基本的に「追い刈り」で刈取します。
追い刈りとは、稲の株本から刈り、
倒れている穂先の方向に刈ります。
↓追い刈りイメージ
地面に付いた穂先が濡れていて
詰まりの原因になったり、
ロスが増えてしまうので、通常よりゆっくり行います。
刈取部は地面スレスレまで下げます。
下げ過ぎると地面を掘ってしまう恐れがあるので気をつけます。
地面スレスレで刈取をすることで
刈り取った稲が長くなります。
こぎ深さが変わるので、「浅く」調整します。
向かい刈
追い刈りとは反対に、
倒れている穂先から株本に刈るのを
「向かい刈り」と言います。
↓向かい刈りイメージ
なるべく追い刈りをしたいのですが、
圃場全体で倒伏していたり、
乗り入れ口付近で倒れていると、
向かい刈りでなければ刈れない場所もあります。
向かい刈りをする際は、
通常よりかなり遅く刈取します。
(速度は0.1m/s~0.5m/s)
一番詰まり易い刈り方なので、
手で稲を起こしておくのが無難かもしれませんん。
もし圃場全体で倒れている方向が同じなら、
追い刈り→バック→追い刈り→バックで、
ひたすら追い刈りに徹したほうが速いです。
横刈
倒れている稲の横から刈ります。
コンバインの爪先で稲を拾い易くなります。
通常より遅めで刈取します。
速すぎると稲の根っこを引っこ抜いてしまい、
土がコンバインに入ってしまい、詰まりの原因となりますので、
ゆっくり行います。
最後に
圃場によっては、全部同じ方向に倒れていたり、
渦を巻いて色んな方向に倒伏していることがあります。
基本的には追い刈りで行い、どうしても困難な場合は、
超低速で刈取をしましょう。