【トラクター】DPF再生とは? ディーゼルエンジン 【解説・対処法】

DPF再生 イラスト

はじめに

トラクターを初め、トラック等のディーゼルエンジンに装着されている

 

「DPF再生」

 

突然、警告灯で表示されて驚く方もいらっしゃると思います。

 

今回は、初めてトラクターに乗る人や、ディーゼルエンジン車を運転する方たち向け

DPFとは何か、DPF再生はどうやってすればいいのか、本記事で解説していきます。

 

 

DPFとは?

DPFマフラー
トラクター クボタMR70 DPFマフラー

 

まず、DPFとは、

 

Diesel Particulate Filter の略で、

 

日本語

ディーゼル微粒子捕集フィルターです。

 

エンジンとマフラーの間に位置し、

エンジンから排出された、人体や動物に害のある「PM」

集めてくれる機能を持っています。

 

簡単に説明すると、排ガスをキレイにしてくれる装置です。

 

DPF再生とは?


クボタ MR70 DPF再生中

 

では、DPF再生とは、

フィルターに集まった粒子物質(PM)

 

内部で燃焼(再生)し、

 

目詰まりを予防してくれる機能のことです。

 

フィルターに溜めれるPMの量は限界があり、

DPFに付けられている圧力センサー目詰まりを感知すると、

燃料が濃いめに噴射され、排気温度が高くなり、DPF再生が行われる仕組みになっています。

 

DPF再生方法

 

トラクターのDPF再生には

二つの方法があります。

 

一つ目は自動再生

二つ目は駐車再生です。

 

DPF自動再生

エンジンを始動すると、DPF再生方法は自動再生に設定されます。

 

トラクターで作業中にDPFにPMが溜まり、DPF再生が必要になると

↓のインジケータランプが点滅します(クボタ)

 

自動でDPFが再生すると、インジケータランプが

点滅から点灯に変わります。

 

点灯してから15~20分後にDPF再生が完了し、インジケータランプが消灯します。

 

DPF再生後はDPFマフラが高温になっているので、

冷ますために、5分程エンジンを切らないようにします。

 

 

もし、DPF再生時に↓のエンジン回転数を上げるインジケータランプが点滅している場合、

点滅が消えるまでエンジン回転数を上げます。

機械によって必要回転数は違いますが、

クボタMR70の場合、2000回転まで上げる必要があります。

 

DPF駐車再生

駐車再生インジケータランプが点滅した場合、

駐車再生を行う必要があります。

 

PMが沢山溜まっていると表示されます。

 

駐車再生の手順は、

 

1.駐車ブレーキを引く

2.シャトルレバーを中立にする

3.PTOのギアを中立にする

4.PTOスイッチを切る

5.エンジン回転をアイドリング状態にする。

6.再生禁止ボタンが点灯していたら、OFFにする。

7.駐車再生ボタンをONにする。

 

再生禁止ボタン↓

 

8.駐車再生スイッチをONにする。

↓駐車再生スイッチ

 

 

駐車再生が始まると、

↓再生状態インジケータランプ点灯し、

エンジン回転数が上昇します。

駐車再生が完了するまで、15~20分かかります。

 

駐車再生が完了すると、インジケータランプが消えます。

完了後DPFマフラを冷ますため、5分程エンジンを切らないようにします。

 

 

DPF再生の中止

換気の悪い場所(倉庫やハウス等)や、

引火しやすい物マフラーの近くにある場合は、

 

DPF再生を中止する必要があります。

 

DPF再生を中止するには、

「DPF再生禁止スイッチ」を押します。


DPF再生禁止スイッチ

 

DPF再生の注意点

DPF再生を行わずにPMが多量に溜まると、

エンジンが正常に出力されなくなります。

 

その際、エンジン異常警告灯が表示され、

メーカーや修理屋さんに出さないと直せなくなってしうので、注意しましょう。

 


エンジン異常警告灯

 

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