【田んぼ】田植え 方法・やり方(額縁植え)【図解・作業者視点】
はじめに
トラクターでの耕うん、代掻きの次に行う田植え作業。
4月下旬~6月中旬ごろに行われ、
一般的には「田植え機」を使用して植えます。
今回は、初めて田植え機に乗る初心者向けに、
田植え機の設定・圃場の回り方を説明します。
田植え機 設定
株間調整レバー
最初に株数を設定します。
1坪(3.3m×3.3m)に植えれる株の数です。
大体、40株~90株の間で調整できますが、
品種・肥料・気温・土質等で変わります。
分からない場合は、品種の名前 株数で検索するか、
農協、先代または先輩に聞きましょう。
苗取り量
機械によっては、
「横送り量切替レバー」
「苗取り量調節レバー」
で調整します。
植え付ける本数が
1株/2~4本
になるよう、
植えながら調整します。
施肥機
施肥機が付いている場合、
施肥量を設定します。
1反(10a)あたり、何kg施肥するか決めれます。
肥料によって異なるので、各自ご確認ください。
ホッパ下のシャッターが開いていることを確認します。
雨等で濡れていると詰まりの原因となるので、注意しましょう。
その他にも、除草剤散布機やロータ機能があれば、ONにします。
苗等の積み込み
次に、苗等を積んでいきます。
苗取り板があると便利です。
苗タンクに積む際、苗の端同士が浮いていると、
詰まりの原因となるので、気をつけます。
肥料と除草剤(ある場合)も入れます。
古い肥料を使うと固まっていることがあるので、
使用しないほうがいいです。
圃場の回り方
準備が完了したら、田植えをしていきます。
初めに、乗り入れ口の反対に行き、外周1列分開けて田植えします。
ギアは低速(圃場)で行います。
感覚で一列開けるのが難しい場合、
端を走り、マーカーをつけていくとピッタリ1列分開けて植えれます。
残念ながら、水が深いとマーカーの跡が見えません。
苗タンクを降ろし、植付ボタンを押します。
植え初めは肥料が出るのに時間差があるので、
ゆっくり動き、徐々にスピードを上げます。
苗が詰まっていないか気にして作業します。
真っすぐキレイに植えるなら、ゆっくり行います。
畔まで来たら苗タンクを上げ、少しバックし、ターンします。
肥料の出口が詰まるので、苗タンクを上げて少し間をおいてバックします。
苗タンクをあげる
ターン
下が緩い圃場はゆっくりターンしましょう。
マーカーの跡に田植え機の真ん中を合わせるか、
フロントマーカーが先ほど植えた端の苗に位置するようにします。
続けて圃場の真ん中を隣接で植えていきます。
同じ要領でターンを繰り返し、乗り入れ口付近まで植え付けます。
途中、苗や肥料等が無くなったら、補充します。
最後の列は、畔際クラッチを使用し、
外周1列分残るよう植えます。
フロントマーカーで幅感覚を掴むと良いです。
畔際クラッチボタン、またはレバーを引いて植えます。
↓画像の場合、
8条(1列)外周が残るよう、
2条だけ植えて乗り入れ口に戻ります。
最後に外周を植えます。
苗を踏んでしまう箇所は植えながら通ります。
乗り入れ口の横からスタートします。
後ろが見えづらいので、ぶつけないよう気をつけます。
畔際にフロントマーカーが位置するようにします。
通常、1周だけで終えてますが、
キレイにしたり、機械によっては2周行う必要があります。
2周する時は、1周目 畔際クラッチで
畔際だけ植え、2周目に内側を植えていきます。
ドレン口等、コンクリート障害物に気をつけます。
また、旋回時の足跡にタイヤが持っていかれるので、
通常より遅めに植えたほうが良いです。
端まで来たら、少しバックし方向転換。
バックして後ろを合わせて植付再開です。
バックで合わせる際、苗タンクを半分下げておくと
見やすくなり、畔際に合わせやすくなります。
圃場から出る
植付が完了したら乗り入れ口から出ます。
ギリギリまで植え付けしながら上がります。
勾配があるとフロントが浮くので、
人(重り)を十分注意して置きます。
以上で田植えは完了です。
ご安全に作業しましょう!
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