【コンバイン】〇〇m/sがベター 適切な刈取速度とは? 【スピード・速さ】
はじめに
6条刈でガシガシ行く人、
小さいコンバインでのんびり刈るおじいちゃん
コンバインの作業速度は皆別々ですよね。
そんな中思うのが、
秒速何メートル(m/s)がベターなのか。
適切な速度にするには、
コンバインの馬力と脱粒(だつりゅう)について知る必要があります。
コンバインの馬力
稲刈りの速度でまず関わるのが、
コンバインの馬力です。
馬力が高ければ速く刈取でき、
コンバインの条数ごとに馬力の範囲があります。
6条刈のコンバインで90馬力~130馬力程度、
5条で60~90馬力、
4条 40~70馬力
2・3条 20~40馬力
それぞれの条数の中で馬力が高いと、
速く刈取ができます。
馬力の許容範囲以上の速度で稲刈りすると、
脱穀をするこぎ胴が処理しきれなくなり、
こぎ胴が詰まってしまいます。
負荷がかかると、
エンジンがエラがる音(止まりそうな音)がします。
この音を聞いて、エンジンがエラがらない速度が、
最高速度で刈れる速さです。
脱粒(だつりゅう)
脱硫は、籾を圃場に落としてしまうことです。
エンジンがエラがらないと言って、
とても速くスピードを出して刈取すると、
脱粒してしまう可能性があります。
籾の状態にもよりますが、
刈取をした稲をこぎ胴へ送るフィードチェーンで
バサバサと籾が落ちてしまいます。
刈遅れ気味の稲を速く刈ると、
掻き込みの時点で籾が飛んで、
作業者の顔面に当ると聞いたことがあります。
コンバインの速度
前置きが長くなりました。
弊社ではクボタの6条刈 130馬力を使用しており、
6条クラスでは馬力が高いほうです。
草が生えてなくて稲がピン立ちだと、
1.2~1.5m/sで刈取しています。
刈った後の圃場を見て、籾が落ちていなければ
エンジンがエラがらない範囲で
1.7m/sまで攻めることもあります。(急いでいるとき)
極端に速度を落として取りこぼしを少なくしても、
その分、燃料と時間を消費してしまいます。
反対に低馬力のコンバインですが、
4条クラスの35馬力を昔乗っていて、
通常の稲が1.3m/sくらいでエンジンに負荷が掛かりました。
草が生えてたり、株間が狭いとすぐキツくなります。
結論として、
速く刈れる所は、脱粒しない速度で刈り、
草が多い、密集、倒伏している場所はゆっくり、
音を聞いて負荷がかからない範囲で刈取するのがベターです。
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