【田んぼ】ドローン 薬剤散布の方法・やり方【図解・作業者視点】
はじめに
ドローンでの薬剤散布、
従来より時間を短縮して散布ができ、
低コストで薬剤散布が可能なことから、
導入する方が増えてきました。
今回は、ドローン初心者向けに、
田んぼへ薬剤散布する方法・回り方について、
基本的なやり方を説明します。
大前提として、
ドローン機種ごとの免許の取得、
国土交通省 航空局が出している、
DIPS2.0への飛行計画の通報が必要です。
日々、ルール等が変わるので、
最新の情報を、各自お確かめください。
準備
使用する機械は、
DJI Agras T20です。
圃場の前にドローンを置きます。
アームを組み立てる際、しっかりと固定します。
緩んでいると、墜落の原因になります。
薬剤
薬剤タンクに水と薬剤を入れます。
使用する薬剤の希釈倍率を確認して混ぜます。
希釈倍率の計算は、
「農薬希釈くん」の携帯アプリがお勧めです。
コンパス校正
別名、キャリブレーション
ドローンに方角を把握させます。
バッテリーを装着し、電源を入れて各機種の方法で行います。
一度行えば、以降その日はやらなくていいです。
エアー抜き
薬剤タンクを装着し、エアー抜きの実行
薬剤が正しく出てるか確認します。
準備が出来たら、薬剤散布を行います。
圃場への薬剤散布
周りの障害物に気をつけて離陸します。
操作方法はモード1、モード2あります。
初めに、操縦者側の枕地を散布します。
1~2往復、横方向に散布し、
縦方向への散布時に距離を保てるようにします。
高度は作物から2m上で、
速度は15~20km/hで飛行します。
1列の幅は各機の散布幅に応じて変化します。
枕地が出来たら、縦方向に散布します。
ドローンが正面に来るよう移動し、
圃場の端まで散布をしていきます。
安全のため、補助員を操縦者の反対側に付けます。
補助員は操縦者にリアルタイムで、
(端まで)10m、5m、通過、〇〇mオーバー
または、真上と伝えます。
意思疎通はトランシーバー、手信号で行います。
遠すぎて肉眼でよく分からない場合は、
補助員からの情報を頼りにし、
ドローンの内臓カメラで状況を把握するのもアリです。
枕地まできたら、続けて隣の列を散布します。
常にドローンが自分の真正面に来るよう、
横に移動しておきます。
同じ動作を繰り返し、圃場全体に散布します。
GPS機能が付いていても、
風などの影響で横にズレていってしまうので、
常に微調整をして飛行させます。
コツとしては、旋回操作を使わずに、
左右の移動だけで調整します。
帰還
薬剤・バッテリーの交換、
または、散布が完了したら、ドローンを着陸させます。
ドローンを見ながら移動する際は、
足元に十分注意します。
着陸は水平の場所で、ゆっくり行います。
着陸させたい場所の近くに障害物があると、
センサーが反応してドローンが動かなくなります。
そのような場合、障害物の反対方向に
移動させて着陸場所を改めます。
どうしても、という時は、
障害物より高度を高くして接近し、
下降して着陸します。
車や歩行者等に注意しましょう。
イレギュラー
風のある日は、横風散布で行います。
風下から風上に向けて散布し、
ホバリング、旋回時は散布を止めます。
風下に作物や駐車場がある場合は、
散布を中止します。日を改めましょう。
民家や電線の障害物、太陽がある場合、
それらに向けて飛行させず、
並行散布をします。
近くを散布するときは、距離を開けます。
事故のないよう、気をつけて作業しましょう。
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