【コンバイン】凹んだ燃料タンクの修理・整備【クボタDR6130】
はじめに
コンバインで稲刈りを終え、
ふと燃料計を見ると…
燃料がまったく減っていない!
実際にそうだったらとても嬉しいのですが、
燃料センサーの不良を疑い、機体後部のカッターケースを開けてみると、
燃料タンクが凹んでいました!
燃料タンク へこむ原因
燃料タンクが凹む原因として、
外部から衝撃が加わったか、
空気の出入り口がゴミで詰まり、
真空状態になってタンクが縮んだ可能性があります。
最近の燃料タンクはプラスチック製で、真空になると凹みますが、
昔の鉄製のタンクだと凹まず、燃料が供給されずにエンジンが止まります。
燃料タンクは機体内部にあり、カッターケースは何事もないので、
おそらく空気の出入り口にゴミが詰まっていると思います。
ゴミの詰まり除去
弊社で使用しているクボタDR6130の場合、
グレンタンクの裏に空気の出入り口があります。
ホースの先がゴミが入らないようにしてありますが、詰まるときは詰まるんですね。
タンク側は一番細いホースです。
もし、ホースが無い場合、
燃料を入れる注ぎ口のフタ自体に空気の出入り口があります。
掃除で直らない場合は、新しいフタに交換しましょう。
掃除をする際、タンク側と出口側のホースを外し、
エアーコンプレッサーで掃除します。
ゴミ侵入防止口 取外し
エアーで掃除
燃料タンク へこみ修理
ゴミを除去したら、凹んだ燃料タンクを直します。
真空状態で縮むので、反対に空気を入れてやれば膨らみます。
空気の出入り口の小さい穴にエアーの先をセット。
そのまま空気を送り込むと…
ポッコリ!
空気を入れすぎると燃料が噴き出してきます。
最後にホースを繋ぎなおして完了です。